20世紀冒険小説読本「日本編」/井家上隆幸/早川書房2005/06/19

いやー、読み応えがありました(笑)。これは、ロシア革命から香港返還まで、20世紀の主な出来事を題材とした冒険小説のインデックスであり羅針盤です。ミステリーや冒険小説ってのは時代を反射する鏡である点で「歴史」であるし、またそうでないとエンタテイメントとして成立しないものなんですね。本文と同量(いや、それ以上か?)の注釈がある点でもよくわかります。私には馴染みのある船戸与一、佐々木譲、西木正明はもちろん、未読だけども食指が伸びる作者も紹介されているので、これからも手元に置いておく必要がありますね、これは。

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