天使などいない/永井するみ/光文社文庫2005/06/06

笑顔や幸せのウラにある悪意。飼い慣らすにしろ持て余すにしろ、付き合って行かなきゃならない。そんなことを考えながらこの短編集を読んでみると、登場人物の誰かに自分が似ていることを発見します。驚くも良し、納得するも良し。ただし悲観する必要など一切なし。「天使などいない」んですから。