沈黙/遠藤周作/新潮文庫2017/02/16

 
 敬愛するマーチン・スコセッシが監督した「沈黙 -サイレンス-」の原作と言うことで読んでみました。
 
 信仰とはこれほど凄まじいものであったかと思います。いや、現代の宗教家との比較は無意味でしょうけど。結局、沈黙していたのは誰だったのか。映画も観よう。★★★★

芸者論/岩下尚史/雄山閣2012/09/19

 「芸者」と私たちが呼んでいるものは「芸者」にあらず。一読して、それを痛感させられます。芸者、芸子、娼妓、吉原、新橋、女芸者等々、その違いを指摘し、「日本人と神事」の視点から芸者の成り立ちを俯瞰します。

 粋人、通人独特の厭味、かつ、くどい表現が散りばめられていますが、それを抜きにしても面白く、知的好奇心すら覚えます。オススメです。

リピート/乾くるみ/文春文庫2011/04/22

 今の記憶を持ったまま10ヶ月間だけ過去に行けるとしたら? そして、それを何度も繰り返すことが出来るとしたら? そりゃあ、油断するよな。非常に面白かったけど、後味が悪い。その原因は「油断」だろうと思う。 ★★★★

逮捕されるまで/市橋達也/幻冬舎2011/03/23

 2007年、市川市で英会話講師を殺し逃走、2009年11月に逮捕された殺人者の手記です。

 殺人の描写は無し、詳細な逃走経路も記されていません。公判に向けて、また被害者遺族を慮れば明らかに出来ないのはわかりますが、一冊の本にまでするべき事柄なのか、少々理解に苦しみます。

 点数は少ないですが、容疑者本人によるイラストは興味深いです。★★

夢のすべて/大石直紀/角川書店2011/03/20

 私はこの著者のファンなんです。次から次へと作品を出して欲しいのですが、なかなか上手くいかないようです。この作品も、以前に「オブリビオン」というタイトルで出されたモノです。

 「オブリビオン」も絶版になったようで入手できませんでしたが、今回文庫化になり、非常に嬉しいです。

 横糸に何件かの殺人事件、縦糸に家族を織りこみ、それぞれの記憶がキーワードとして物語が進んでいきます。誰が被害者で加害者なのか…。オススメです。★★★★

失踪者/折原一/文春文庫2010/02/13

やっぱりこの作者は苦手だよ…。★

汝の名/明野照葉/中公文庫2009/12/01

この作者が考えるセレブリティって、この程度なんだね(笑  ★★

絶望ノート/歌野晶午/幻冬舎2009/08/02

物語が虚々実々に入り組んでいて。ラストシーンも、本当はどうか? ★★★★

家守/歌野晶午/光文社文庫2009/04/19

「住居」をテーマにした短編ミステリ連作。どれも長編で読みたいくらいの作品。★★★★

TVJ/五十嵐貴久/文藝春秋2009/01/22

襲撃モノなのに、建物の構造が分かりにくかったな。オレの読解力のせいか。あ、女性版ダイハードね。★★