受精/帚木蓬生/角川書店2005/10/07

思いがけず死んでしまった恋人との間に子供を作る方法がある・・・。それを聞いてブラジルまでやってきた彼女たち。入院先はリゾートホテルのような広大な病院。しかし、この病院には、ある隠された計画があった。

うーん、これほどまでにブラジルの情景を書き込まなくてもいいのになあ、というのが第一印象です。生命操作の話であることは早い段階で分かりましたし、途中でナチスの亡霊が出てくるくだりで、ほとんどオチまで読めます(『生命の泉』で作られた人間は、確か船戸与一の著作でも出てきたような・・・)。期待が大きかっただけに、失望も大きかったかな。

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