海へ、そして土曜日/斎藤純/講談社文庫2005/12/29

この著者は「銀輪の覇者」で知りました。それがとても面白かったので、この著作も読んでみました。ラジオ番組制作会社のディレクターが、十数年前に幻の映画を撮影したスタッフを捜し出すというストーリーなのですが、なんだかまどろっこしい。というのも、バイクや音楽、映画に関する事柄がゲップが出るくらいにちりばめられているからでしょう。ストーリーにも関係あるとは思えないし、主人公(いや、作者か?)の思い入れを並べられてもなあ。

そんなワケで、ハードボイルドともミステリーとも思えない、とても中途半端であると感じました。

著者は某地方FM局のディレクターとのことですが、最近地元の選挙に出馬したとか。落ちたらしいですが。