七十五度目の長崎行き/吉村昭/河出書房新社2017/10/31

 もう新作は読めないのですが、このように未読のエッセイがまとまって出版されると、それそれは嬉しいわけです。2009年に出版されているので、私が単に見落としていただけの話なのですが。
 
 純粋に旅先での出来事を書いているものもあれば、「陸奥爆沈」「高熱隧道」「零式戦闘機」などの取材余話というべきエッセイがあります。本編を読んだ、読まないに関わらず、興味深い話になっています。
 
 このエッセイを読み、久しぶりに著者の文体に触れました。これからもう一度、すべての作品を読み返してみようかと思います。
★★★★

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