暗闇のセレナーデ/黒川博行/東京創元社2006/03/26

1984年デビューである著者の三作目です。有名な彫刻家に嫁いだ姉を訪ねるとそこには瀕死の姉が。部屋は姉を助け出したあとに密室状態になり、義兄が行方不明。美大に通う妹とその親友は、警察とは別に調べ始める。

元美術教師である著者ならではのトリックと、美大生を取り囲む状況がリアルですね。ただ、トリックに使われた彫刻のための道具類が文字だけではなかなか理解出来なかったのも事実。調べながら読むことをオススメします。