私は障害者向けのデリヘル嬢/大森みゆき/ブックマン社 ― 2006/10/09

地獄のような会社を辞めて、次に入ったところがあっさり倒産。切羽詰まって選んだ次の仕事はソープランド。金銭的には落ち着いたけれど、付き合った男を追いかけたら裏切られて、次に選んだのが「障害者向けデリヘル嬢」。介護の経験など皆無なのに…。
これだけ読んだらどれだけ暗い話かと思いますが、内容はそうではありません。一番の底には突き抜けたような明るさがあるからかな?
障害があろうが無かろうが、生きてりゃ性欲ってもんがあるんです。しかし、障害者を歓迎する風俗店はありますか? 車椅子で入れて、しかもバリアフリーのラブホテルがありますか? 彼らが快適ならば、みんなも快適なのです。
彼らを「いないこととする」とする国に「美しい国」を語る資格など存在しないと言っておきましょう。
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