1.9MHzについて2019/12/15

以前から3.5MHzと1.9MHzでQRVすると急にSWRが上がる現象が起こっていました。アンテナは20mのエレメントを8mのぐらいファイバーロッドに垂直に添わせ、残りは斜めに引き下ろすという展帳方法です。
 
無線機には9:1のバランで接続し、バランとエレメントの間には、30cm長のVP40管に市販されている普通の電源コードを二つに裂いて巻いたものをコイルとして繋げています。これは7MHz以上にQRVする場合はジャンプさせています。
 
エレメントとコイルを繋いでいるギボシか、またはバランか、それともカウンターポイズの不足なのか、いろいろとやってみましたが、それでもSWRの急上昇は改善しません。
 
昨日、移動運用の際にコイルをジャンプさせたままATUでチューンしてみたところ、3.5MHzは2.0、1.9MHzは3.0だったのでオンエアしてみました(私の基準でSWR3.0は、全然オッケー)。すると、20Wほどで電波を出し続けてもSWRの上昇はありません。どうやら原因はコイルのようです。
 
電波を出し続けることによって、テキトーに作ったコイルが悪さをしていたようです。であるならば、コイルなど使わずにワイヤ長を調整してATUでチューンという方法が良いのだろうと感じました。今後実験してみます。

1.9MHZアンテナ、その後2019/12/22

昨日(12/21)千葉県長生郡長生村の一松海岸で移動運用を行ってきました。冬のこの時期ですから駐車場もガラガラです。今回の目的には1.9MHzのアンテナテストがあります。
 
今までは12/15のブログに書いたようなシステムでしたが、今回は少々変えてみました。まずはコイルです。線材を細いものに変えました。同じ長さの40φのVP管なら巻数を稼げるかなと考えたのです。細くしたことで30巻きから55巻きになりました。
 
次にエレメントを29mにしてみました。バランからロッドトップまで8mであることに変わりはありませんが、引き下ろしの長さは21mになります。また、バランへ接続するカウンターポイズに変更はありませんが、ATU(車内に置いている)GND端子に10mワイヤを接続し、車外へコロがしました。
 
まずはコイルをジャンプしてATUでチューンすると、28MHzから3.5MHzまでSWRはベタ落ちです(ATUはLDGのZ-11ProⅡです)。1.9MHzは4〜5くらいです。そこでバランのすぐ上で上記のコイルを挿入したところ、1.9MHzでもチューンしました。ちなみにコイル挿入時でも28MHz以下でチューンしますが、ノイズや他局の信号を聞いてみるととても弱くて「使えない感じ」がしました。
 
さっそく28MHzからCQを出します。が、しかし、この時期ですのでまったく呼ばれません(24MHzで茨城県の局から呼んでいただいただけ)。10MHzも応答無し。しかし、7MHzと3.5MHzでは、かなり呼んでいただけました。両バンドとも1時間くらい呼ばれ続けるといった感じです。出力も25Wまで出しましたがSWRの急上昇はありません。
 
さて、問題の1.9MHzも順調でした。30W出しましたがSWRの急上昇はありませんし、30分ほどのQRVで8エリア以外の局とQSOできました。
 
あと数回は同じシステムでテストする必要がありますが、まずは一安心です。コイルが悪さしてるとか、カウンターポイズが少ないとか、いろいろと考えましたが、アンテナ全体の問題でした。結局はATUに相当無理をさせていたのだろうなと思います。