葬列/小川勝巳/角川文庫 ― 2005/08/22

中年女性二人と現実と折り合えない若い女性、そして気の弱いヤクザ。この4人が暴力団組長の金を奪う計画を実行します。彼らがどれだけ不運だったかを説明されても、どれだけ拳銃のウンチクを書かれても、そして最後に意外(と思わせるであろう)な結末を持ってこられても、読後は何も残らないなあ。解説者が桐野夏生の「OUT」と比べていたが、とんでもない。それは「OUT」に失礼ってもんだ。主婦が主人公というだけで並べるんじゃない。とにかく、ドンパチとヤクザはお腹一杯。もういらない。
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