本棚探偵の冒険/喜国雅彦/双葉文庫2005/08/15

私の大好きな漫画家・喜国雅彦が書いた古本蒐集に関するエッセイです。探偵小説マニアと聞いていましたが、古本そのものにも愛着を持ち、捜し物を掘り出すべく古本屋を巡っているとは…。他にも、本棚や豆本を自分で作ったり、ハヤカワのポケミスを一日でどれだけ集められるかに挑んでみたりと、実践することも忘れていません。古本蒐集は奥が深いと言いますが、著者はそれを自覚しているところがいいですね。だから、鬱陶しい蘊蓄などは微塵もない笑えるエッセイになっています。これを読んで、古本などには手を出すまいと、ますます強く思いました(笑)。