ヒトラーの防具/帚木蓬生/新潮文庫 ― 2006/11/06

ドイツの大学構内で見つかった古い剣道防具。それは戦時中、日本の軍人からヒトラーに贈られたものだった。発見した大学教授は、同時に見つかった送り主の日記を読み始める。それは、知られざる日本とドイツの裏面史だった。 長い物語ですが、引き込まれ、一気に読んでしまいます。日本とドイツは、なぜあのような地獄へ堕ちていったのか。一日本軍人の日記から、当時のヨーロッパと日本が見えます。 強くオススメです。是非。
サンクスギビング・ママ/佐々木譲/新潮文庫 ― 2006/11/12
佐々木節炸裂の短編集です。カッコイイですよ、やっぱり。
ポセイドンの青春抒情死抄/小峰元/講談社文庫 ― 2006/11/15
三流大学生が潜り込んだ新聞社の影がちらつく、いくつかの事件。「オレ」は不審に思いながらも、事件を追う。
昔はこの著者の作品が面白く感じたんだけどなあ。今ではどうってことないな。不思議なもんですね。
人情裏長屋/山本周五郎/新潮文庫 ― 2006/11/19

山本周五郎の力が爆発している「長屋もの」の短編集です。義理、人情、粋、我慢…。エンタテイメントのマスターピースだと思ってます。
愛国の作法/姜尚中/朝日新書 ― 2006/11/24

本書は『愛国』という言葉を右翼の手から解放する試みです。それは私たちのためでもあるし、『愛国』という言葉のためでもあります。国とは何か、愛とは何か、そして愛国とは何か。郷土を愛する心の延長が愛国なのか。
右も左も、読んでおいた方が良いです。
おさん/山本周五郎/新潮文庫 ― 2006/11/30

私ごときに何かいう言葉なんてありません。「恋愛」とは古くて新しい問題です。悩む方は一読を。
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