近代の奈落/宮崎学/解放出版社2005/11/10

「突破者」宮崎学が被差別部落各地を歩き、話を聞いたレポートです。被差別部落といっても性格も違えば規模の大小もあり、また、部落内に別の階層が存在するのは、当然のこととは言え、気付かないものです。名称が一つであれば、存在も一種類であると思いこむのは危険ですね。それから著者が出自を著している章もあります。その点で力作だと思うのですが、ただ、解放出版社系の雑誌に連載されていたものなので、ある程度の予備知識がないと、精読は難しいかもしれません。アナ・ボル対立なんて最後まで説明がありませんでしたからね。そのへんが少し残念です。

コメント

_ ABN ― 2005年12月04日 11時01分39秒

ヒューザー問題で建築業界の裏側に詳しいという触れ込みでサンデージャポンに出演しているけど、住民にローンを貸した銀行に責任があると言っているよ馬鹿じゃないの。最近はやりの銀行叩きをやっていれば何でも公認されるとでも思っているのかな?銀行が住宅ローンを貸すときに実地検査でもやていると思っているのかな?世間を知らない作家馬鹿としか言いようがない。

_ 岩田 ― 2005年12月05日 00時09分11秒

ABNさん、コメントをありがとうございます。私はその番組を見ていませんので、なんとも言えません。まあ、銀行とお付き合いがあるわけでもないし、家を購入する予定も全くありませんので、もし見ていたとしても、やっぱり何も言えませんが(笑)。

「作家馬鹿」と「馬鹿作家」ではかなり違うと思いますが、やはり作家なんてのは、「馬鹿(というか『狂気』)」の部分がないと一流と言えないでしょうね。凡庸な常識人の書いたものなんて読みたくありませんし。でも、個人のブログでハンドルを使って批判をするより、堂々と顔と実名を晒してモノを言うのは潔いですよね。

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