暗礁/黒川博行/幻冬社 ― 2005/11/01
極道・桑原が運送会社による現職警察官の接待麻雀の代打ちに呼んだのが、建設コンサルタント・二宮。これをきっかけに、運送会社には億単位の暴力団対策の裏金の存在を知った桑原は、それを掠め取るために大阪、和歌山、奈良、京都、沖縄と飛び回ります。もちろん、いつものように二宮も巻き込まれていきます(笑)。
前回は北朝鮮、今回は関西、沖縄と、桑原のカネに対する執着は見事というほかありません。しかも、それがなんとも憎めない。また、いやだいやだと思いながらも、やっぱりカネ欲しさに桑原と行動を共にする二宮も、やっぱり同じ種類の人間なのでしょう。運送会社と警察が、どれだけベッタリなのかも良く分かって、とても面白く読めました。
しかし、この著者の描く極道は、なぜこんなに突き抜けたような「明るさ」があるのでしょうか? いつも不思議に思っています。
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