1.9MHzのアンテナ実験@佐倉市2017/10/02

 まだまだ1.9MHzのアンテナを模索しています。日曜日(10/1)に海岸でワイヤーを設置してオンエアしてみようと思ったのですが、エレクトロデザイン社のPK-4というキーヤーに回り込みが発生してしまい実験どころではありませんでした。5Wでも2.5Wでもダメということで、この日はいったん終了しました。
 
 で、本日佐倉市で仕事があったため、早めに切り上げ(笑)、いつもの印旛沼サイドで実験をしてみました。場所はこちらです。

https://www.google.co.jp/maps/place/35%C2%B044'28.8%22N+140%C2%B011'43.0%22E/@35.7413315,140.1940372,452m/data=!3m2!1e3!4b1!4m14!1m7!3m6!1s0x60228f177a622135:0x594dfbed85ea5209!2z5Y2D6JGJ55yM5L2Q5YCJ5biC!3b1!8m2!3d35.7234861!4d140.2239639!3m5!1s0x0:0x0!7e2!8m2!3d35.7413293!4d140.1952842

 設置したアンテナは39m逆Lロングワイヤーです。コイルは使っていません。「ふみたてくん」に設置した10m長の竿に10mを這わせ、残りの29mを水平に引き伸ばします。水平ワイヤーの途中と終端には5mの釣竿を設置し、保持します。ですので、水平と言っても地面に向かって下がってますが。
 
 カウンターポイズは同じく39mのワイヤーを地面に這わせました。折り返したり曲げたりしています。
 
 給電部は10m竿の下部にMJ-MJ中継コネクタを設置し、芯線部分に先のワイヤーをハンダ付けしているMコネクタを付けます。中継コネクタの反対側はATU(LDG Z-11 PRO2)に伸びる同軸ケーブル(3C-2V)です。
 
 この中継コネクタを金属製のピンチで挟み、そのピンチに上のカウンターポイズを付けます。カウンターポイズにはワニ口クリップを付けています。
 
 エレメントとカウンターポイズが39mの逆Lアンテナの出来上がりです。ATUを使うとSWRはストンと落ちました。7MHzだけが2くらいですが、他は50MHzまですべてチューンしました。
 
 1.9MHzの飛びですが、16時から17時と言う時間帯もあってか、ボチボチと呼んでくださり、1エリア3局、3エリア2局でした。こちらの出力は15Wです。ただ、やはり20W出すとキーヤーに回り込みます。これは何とかならないもんでしょうか。キーヤーのケーブルにはパッチンコアを10個着けていますが、効果は無さそうです。本体より重くなっているのに(笑)。
 
 しかし、アンテナに関しては満足しています。今後はこの長さを少しでも縮めるにはどうしたら良いかを考えようと思ってます。
 
 写真は車のルーフ越しにエレメント方向を見ています。写真奥の停まっている車のすぐ前にエレメント終端があります。

千葉市若葉区でアンテナテスト2017/10/11

 
 先日ワイヤーアンテナ用のコイルを作ったので、テストがてら移動運用を行ってきました。場所はこちら。

https://www.google.co.jp/maps/place/35%C2%B038'48.2%22N+140%C2%B013'20.3%22E/@35.646717,140.2201204,812m/data=!3m2!1e3!4b1!4m14!1m7!3m6!1s0x6022905e7cfe7ff7:0xa4f8c0d104e1dacd!2z5Y2D6JGJ55yM5Y2D6JGJ5biC6Iul6JGJ5Yy6!3b1!8m2!3d35.6339883!4d140.155661!3m5!1s0x0:0x0!7e2!8m2!3d35.6467171!4d140.222308

 コイルは長さ10センチ、直径50ミリの塩ビパイプに、細目のビニル線を72ターンしたものです。巻き始めと巻き終りに圧着端子を取りつけ、ネジで止めています。ネジはパイプ内側まで貫通しています。

 いつもの10m長ロッドをふみたてくんで設置して、そのロッドの高さ1.5mくらいの場所にこのコイルをビニルテープでくっつけます。コイル下の内側に貫通したネジからふみたてくんに設置した給電部(Mコネ用ずん切り中継コネクタ)まで、1mちょっとのワイヤを接続します。ワイヤのMコネ側はバナナプラグ、コイル側はワニ口クリップを付けています。

 上部エレメントは17mでワニ口クリップをつけた側をコイルに接続し、ワイヤをそのままロッドに添って引き上げ、余ったエレメントは地面に引き下ろしています(写真の車前方方向)。地面にれんがを置き、エレメントとビニルロープで繋げています。

 カウンターポイズは39mとして、給電部から車後部方向に地面に添って伸ばしています。給電部とは、これもワニ口クリップで繋げています。

 説明すると長ったらしいですが、いたって簡素なアンテナです。コイルは本当に適当です。皆さんが作っているコイルの写真を見て「このくらいかなあ」って感じですから(笑)。チューニングはATU任せです。

 さて、これで各バンドでチューンを取ってみたところ、3.5MHz/7MHz/24MHzが落ちきらなかった以外は無問題でした。チューンしないバンドも、コールをショートカットして、上下エレメントのワニ口クリップを直結するとチューンしました(含50MHz)。

 気を良くして各バンドでCQを出してみましたが、コンディションが悪いのかあまり呼ばれませんでした。しかし「FB SIG」と送ってくれる局もいたので、一安心です。

 さて、3.5MHzでCQを出していると、ATU(リグ横に置いたLDG Z-11)のリアパネルからうっすらと煙が上がってきました。呼んでいただいている局がおられたのですが、失礼してすぐに電源オフし、確認したところ、いくつかある内部のコアの一つが黒く変色しています。

 中を確認する際、やけに簡単にATUに繋げたコネクタがはずれるなあと感じたのですが、緩んでいたのかもしれません。コネクタをしっかり締め、筐体が十分に冷えたことを確認して再度オンエアしましたが、煙が上がるようなことはなく、チューンもしっかりしていました。いやー、ヒヤリとしました。

 現地でカットアンドトライしようと思っていましたが、ATU頼みとは言え、各バンドでしっかりとチューンするので、コイルは「まぐれ当たり」でラッキーでした。あとは、カウンターポイズの展開方法です。39mもズルズルと伸ばすのでは無く、もう少し短いものを複数展開することで占有面積を少しでも減らせれば良いなと思います。今後の課題です。

 このワイヤーアンテナで各バンド出られるのであれば、わが家の狭い庭でも1.9MHzに出られるなと考えています。これは来年の課題でしょうか。

 オマケですが、1.9MHzにチューンしたこのアンテナで中波をワッチしてみましたが、昼間から北海道から中国四国までの局が良好に聴こえてきました。いくら冬とは言え、真っ昼間にこれだけ聴こえるとは驚きです。

大人のための社会科 -- 未来を語るために/井手英策他/有斐閣2017/10/27

 「反知性主義」が跋扈するなか、「とにかく考えろ」と力説しています。そのためのキーワードをいくつか挙げているところが親切です。
 
 執筆者の一人、井手英策は民進党・前原の経済的ブレーンです。前原が民進党の代表になった際、「前原は変わったのか」というタイトルでインタビューを受け、「見守っていかなくてはいけない」と言っていました。直後に衆議院が解散され、あとはご存知の通り。
 
 しかし、この本の内容は「政局」とは切り離して語られるべきことでしょう。読んでおいて良いと思います。★★★

七十五度目の長崎行き/吉村昭/河出書房新社2017/10/31

 もう新作は読めないのですが、このように未読のエッセイがまとまって出版されると、それそれは嬉しいわけです。2009年に出版されているので、私が単に見落としていただけの話なのですが。
 
 純粋に旅先での出来事を書いているものもあれば、「陸奥爆沈」「高熱隧道」「零式戦闘機」などの取材余話というべきエッセイがあります。本編を読んだ、読まないに関わらず、興味深い話になっています。
 
 このエッセイを読み、久しぶりに著者の文体に触れました。これからもう一度、すべての作品を読み返してみようかと思います。
★★★★