関西アマチュア無線フェスティバル20132013/04/07

 2013年7月13日と14日に、大阪府池田市の池田市民文化会館において「関西アマチュア無線フェスティバル」が開催されます。昨年に引き続き、今年も私は出展いたします。

http://www.jarl.gr.jp/kanham/
 
 今年のフェスティバルではキャラクターが設定され、名前を募集しています。

http://www.jarl.gr.jp/kanham/?page_id=426

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 また、8月下旬に東京ビッグサイトで開催されるハムフェアには、私と友人でサークルを立ち上げ、出展することになりました。ハムフェアへの出展は10数年ぶりです。何か『企画』を考えなきゃ…と頭を捻っています。

移動用マルチバンドダイポール2013/04/29

 先日、ギボシ端子を使ったマルチバンドダイポールアンテナを作りました。以前にも固定用アンテナとして作成したのですが、今回は移動用です。また、少々簡単に作れるようにしました。
 
 ご存じの通り、ギボシダイポールはギボシ端子で接続と切断を行い、エレメントを運用する波長に波長に合わせるものです。運用する最大波長のアンテナエレメントを展開すれば、ギボシの切断でエレメントを電気的に切断し、波長の短いバンドでも運用できるようにしたものです。
 
 非常に便利なアンテナですが、調整が非常に厄介でした。というのは、エレメントがステーを兼用していますので、ギボシで切断した箇所は、絶縁物で繋げておかなければなりません。つまりギボシで繋げた箇所はテンションがかかってはいけないので、ある程度ゆとりを持たせる必要があります。
 
 このゆとりがやっかいなのです。あまりに短いと繋げたり切断したりが難しくなり、また容量結合を起こし電気的に切断されません。かと言ってゆとりを多く持たせると、そのゆとりが他のバンドにも影響し、右往左往することになります。
 
 そこで、そんな面倒な調整がキライな私は、そのゆとりを一切持たせないことにしました。つまり、丈夫で軽く、かつ細いロープをステーとし、そのロープにエレメントを依存させてしまうのです。そうすれば、ステーにエレメントをくくりつけて、運用しようとするバンドの波長で切断(ギボシを設置)すれば良いのです。
 
 運用するバンドは7/18/21/24/28/50MHzとしました。ステーは左右約13メートル。中央にバランを設置します。まずは50MHz用のエレメントとして1.5mを二本用意します(市販の細目のACコードを二つに裂いたもの)。次に28MHzはおよそ2.5mとして、そこから50MHzの1.5mを引いた1mのエレメントを、これも二本用意します。同じように7MHzまでの差分のエレメントを用意しておきます。

 用意したエレメントのバランに近い端のみにメスのギボシを付けておきます。あとは短い波長のエレメントから左右のステーに這わせ、SWRを測りながらカットし、バンドに収まってきたらバランとは反対側の端にオスのギボシを付けます。この作業を7MHzまで繰り返します。

 簡単なのは、波長の長いエレメントを調整しても、波長の短いエレメントには全く影響が出ないことです。実際、全て作ったあとでギボシを切断し、50MHzでSWRを測ったところ全く問題はありませんでした(他バンドも同様)。
 
 ただ、ステーにエレメントを取り付ける(インシュロックタイが便利です)のは、バランに近い端から5〜10cm離した場所が良いでしょう。あまりに近いと切断の効果がなくなります。
 
 自宅でエレメントを用意し、実際に移動運用を行うように展張しながら作りましたが、所要時間は1時間ほどでした。また、どのバンドもフルサイズになりますのでSWRが低い部分もブロードで、使いやすいと思います。重量も軽いので、徒歩や自転車移動でもピッタリかなと思います。