ルパンの消息/横山秀夫/光文社2005/05/24

 15年前に書かれた著者の処女作です。若干の推敲・加筆はあるものの、全体の内容は変えていないとのことです。現在の作品群と比較すると、やや「盛り込み」の多さが気になります。しかし時間を超えて話が繋がってくる点や泣き所を押さえたツボなどは、このころから上手いなあと感じます。  事件の時間、追求する側とされる側の時間、そしてそれぞれ個人の時間。これを読みながら、私は「私の時間」を考えていました。オススメです。皆さんも是非。

コメント

_ kyouko ― 2006年02月14日 21時36分01秒

やっと私がコメント出来るお話しがありました。
確かに盛りだくさんですが、処女作らしい明るさ・・というか救いがある。
青春時代にページが割かれているので、息子二人も読んだようです。読後感は岩田さんと同じです。

_ 岩田 ― 2006年02月14日 22時21分11秒

kyoukoさん

コメントをありがとうございます。

処女作にはその作家の今後のすべてが含まれていると言われます。ならば「盛り込み」が多かった作品が処女作なら、今の横山秀夫氏の活躍は十分に肯けると思います。

息子さんも読まれたとのこと。青春の真っ最中の人は、どう受け止めたんでしょうか。聞いてみたい気がします。

また、よろしくお願いします。

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_ booksjp - 2005年06月12日 18時14分10秒

http://www.booksjp.com/archives/24998379.html
「昭和」という時代が匂い立つ社会派ミステリーの傑作!平成2年12月、警視庁にもたらされた一本のタレ込み情報。15年前に自殺として処理された女性教師の墜落死は、実は殺人事件だった――しかも犯人は、教え子の男子高校生3人だという。時効まで24時間。事件解明に